UDトラックス、大型トラックによる日本初の自動運転テスト走行を実施

本日、UDトラックスと日本通運およびホクレンは、北海道でも有数の農業加工施設において、高度な自律走行テクノロジーの農産物ハンドリングへの応用例を示す実証実験を公開しました。 レベル4(L4)自動運転機能を搭載したUDトラックス車両を使用し、施設内でのテンサイ(サトウダイコン)輸送と、大型トラックとしては日本で初めて自動運転での公道走行を伴う内容です。

UDトラックス、大型トラックによる日本初の自動運転テスト走行を実施

「商用車メーカー、物流会社、そして農業部門。私たちはそれぞれの専門知識を持ち寄って、安全性の向上、エネルギー効率と燃料効率の向上、ひいては生産性の向上に、自律走行テクノロジーが不可欠な役割を果たすことを示しました」と、UDトラックス社長の坂巻孝光は言います。

このテスト・プログラムは、加工センター内における農産物運搬のあり方についての可能性を示すために、8月5日から8月30日にかけて実施してきたものです。 特別な改造を施したL4自動運転対応のUDトラックス製「クオン」大型トラックを、工場入口から農産物搬入エリア、中間集積場、最終的な荷下ろしエリアに至る通常の運搬ルートで稼働させました。平均速度は時速20 kmで、 ルートには公道(国道334号線)を走行する200 mの区間が含まれています。

UDトラックスは、日本におけるレベル4(L4)自動運転の実用化をリードする企業です。L4は輸送の完全な自動運転化を実現するレベル5(L5)に向けた最後のステップです。L5においては、所定の運用設計領域(ODD)内での車両走行があらゆる面で完全に自律的に行われます。

使用したクオン車両には、ネットワーク・ベースのRTK-GPS(リアルタイム・キネマティック全地球測位システム)と高機能版GPS(全地球測位システム)により、高精度で車両の現在位置を認識する機能が搭載されています。 ネットワーク対応RTKと自律走行テクノロジーの組み合わせにより、天候や路面条件が悪い場合にも高精度の自動走行が可能です。

今回の実証実験は、実際の運用状況を再現した環境でこれらのシステムを使用することにより、自律走行テクノロジーの実用化に関する現実的な可能性を示すものとなりました。

UDトラックスは、さまざまなスマート・ロジスティクス・ソリューションの提供に取り組む次世代技術ロードマップ「Fujin & Raijin(風神雷神)――ビジョン2030」を2018年に発表しました。そのロードマップの一環として、2030年までに完全自動運転トラックを発売することを目指しています。

「大型トラックでL4テクノロジーを活用すれば、行動範囲を限定できる大規模農場、工場、港湾のような環境での反復的な業務に関して、ロジスティクスをよりスマート化できると確信しています。 私たちは、この実証実験から得られたデータを活用して、さまざまな業務のきわめて厳しい要求に応えるトラックを完成させ、食料生産の持続可能性と日本の農業全体に貢献していきます。 また、ここで得たノウハウをさらに大規模な用途にも生かすことを目指します」と、UDトラックスのシニア・バイスプレジデントで開発部門統括責任者を務めるダグラス・ナカノは語っています。

「私たちはお客様とともに、ロジスティクス効率改善の多大な努力を重ねています。ドライバー不足の問題はますます深刻になる一方ですが、 決まったルートの貨物輸送のような反復的な業務については、自動運転トラックを導入して生産性を高めることができます。 また、工場、コンテナ港、空港のような限定された大規模なエリアでは、この種のテクノロジーの応用がしやすいと考えています。 この新しい実験の結果を踏まえ、自動運転技術をさまざまなビジネス・エリアで実用的に使いこなす方法をさらに詳しく追求していきます」と、日本通運の代表取締役副社長である竹津久雄は語ります。

「農業は北海道経済の中心であるだけでなく、日本経済の豊かさを支えるものでもあります。 自動運転などの先端技術を活用することは物流の効率化に役立ちます。 こうしたテクノロジーの応用がさまざまな業界で現実に広がっていくことを、この場にお集まりの皆様と一緒に、今後も応援していきます」と、北海道副知事の土屋俊亮氏は述べています。

この実証実験は、国土交通省が自律走行車について義務づけている基準を満たす、またはそれを上回る、厳しい安全対策の下で実施されました。 たとえば、使用するルートは公道も含めて閉鎖したほか、トラック・キャブには、自律走行機能が適切に作動することの確認と非常時の車両コントロールを行う安全確保担当のドライバーが必ず搭乗しました。

実施に参加したUDトラックス、日本通運、ホクレンは、管理された条件下で自律走行車を稼働させる運用の実現可能性を確かめ、ここで得たノウハウを実際の運用に生かすことが実証実験の目標であることを強調しています。 今後は、物流産業が直面する課題の解決と、農業依存度が高い農村地域の活性化に貢献することを念頭に、農産物輸送の効率改善を目指して実験結果の分析を進めます。

レベル4自動運転の大型トラックによる日本初のテスト走行をビデオで見る

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